自宅でできる仕事!和裁士になるには?収入・年収は?


自宅でできる仕事!和裁士とは?

img_4861和裁士とは、着物を手縫いで縫製する職人です。
お預かりした反物を、指定の寸法に縫製して納品します。

最初の3~5年は、和裁所や和裁学校で勉強しますが、一人前になれば独立して自宅で仕事ができるようになります。

団塊の世代のころには、何百人も生徒がいる和裁学校がたくさんありましたが、現在では大きな和裁所でも毎年入学する生徒は数人というところがほとんど。

生き字引のような職人さんがどんどん引退している現代、難しい物を縫える職人さんが非常に貴重な存在になりつつあり、絶滅危惧種といっても過言ではありません。

着る人も減ってはいますが、難しい物を縫える人がもっと極端に減っているため、海外縫製で縫えないようなレベルの技術を身に着ければ、仕事に困ることはありません。

和裁士になるメリット~自宅でできる仕事~

和裁士という仕事の一番のメリットは、自宅で仕事ができるということです。
きちんと技術さえ身に着ければ、簡単に独立することができます。
開業資金などのリスクもなく、三畳あればどこでも仕事ができます。

また、着物の技術というのは変わることがないので、一度身に付けた技術は一生使えます。
育休などでお休みしても復帰が簡単ですし、育児をしながら仕事をすることもでき、結婚・出産を考える女性にとっては、非常にメリットの多い仕事です。

和裁士になるデメリット~収入・年収について~

和裁士という仕事のデメリットは、収入が歩合制だということです。
一枚いくらで加工料が決まっていますので、縫うのが遅いと収入が減ってしまいます。

私の場合、一年目の冬に、襦袢を月に11枚縫えるようになった時からお金をもらい始めました。
記憶が曖昧ですが、確か最初は月の収入が5万円ぐらいだったと思います。
二年目からは着物がメインになり始め、10万円弱ぐらいもらえるようになりました。
国家試験の2級は二年目の冬に合格したので、三年目からは外注さんと同じ待遇で収入を得られるようになりました。

外注扱いになってからの収入は、だいたい月に15万円ほど。
振袖が多い時期などは、月収20万円になることもありましたが、たいていは15~18万円でした。
年収に計算すると、だいたい200万円弱。時給で1000円になるかならないか。

かなり縫うのが早いとしても、外注だとこのぐらいの収入が限界です。

和裁士になるには?

和裁士になるには、まずは和裁所や和裁学校で3~5年ほど勉強します。
これが最も重要で、修行先を選び間違えると食べて行けるようになりませんので注意が必要です。

関東は和裁所に就職するような形式になっているところが多く、関西は学校法人になっているところが多いですが、実態としては、どちらも丁稚奉公に出るようなものだと覚悟しておきましょう。

修行先選びで失敗しないためには、必ず国家試験の1級がとれるところを選びます。
しかし、1級試験は地域によって合格レベルにかなり格差がありますので、より腕の良い職人を目指すのであれば、コンクールの全国大会で上位入賞している常連校に入りましょう。

コンクールも、地域によって技術レベルの差がかなり激しいので、県大会で優勝していても全国では通用しない地域もあります。必ず全国大会の成績を確認しましょう。
関西は、お客さんが非常に口うるさい地域で、全国から仕事が集まる地域でもあるので、兵庫・大阪・京都には技術レベルの高い和裁所が集中しています。

和裁士になるのに”向いている人”

和裁士になるには、まず絶対に手先が器用でなければなりません。
どれだけ努力をしても、もともと不器用な人は苦労ばかりで食べて行けるようにはなりません。

次に重要なのは、手際が良いことです。
和裁は、スピードで収入が決まりますので、手際が悪い人は月の収入が数万円になってしまいます。

そしてもうひとつ、和裁士になるのに重要なのは、一人でもさぼらずに地道な繰り返し作業をコツコツ正確にできるということです。
自宅で仕事ができるというのは良い面でもありますが、実際にはここで苦労する人が多いです。

あとは、体力と根性。
ヘルニアや腱鞘炎で辞めて行く人が非常に多いので、体力に自信がない人は難しいかもしれません。

これだけそろっていれば外注和裁士としては十分です。
しかし、独立して自分で仕事をしていく場合には、人と話ができたり、数字に強い・色彩感覚が優れている・ネットができるといったことが武器になります。

自宅でできる仕事~独立するには?~

和裁所できちんとした技術を十分に身に着けたら、まずは修行先の外注として独立します。
今まで和裁所に通って縫っていたのが、自宅に代わるだけですので、3畳あれば簡単です。
裁ち板やコテ・アイロンなど、道具は必要ですが、数万円あればそろえられます。

そのあとは、より単価の良い仕事や、やりたい仕事を増やしていくことも可能です。
特に個人のお客様の仕事は、自分で料金を決められ、需要も非常に高いのでオススメです。
ブログやfacebookなどで発信したり、名刺を作って着物イベントに参加すると、あっという間に仕事がたくさん入るようになります。

ただし、個人のお客様のものを縫うには、採寸のスキルや着やすい縫い方などが求められます。
特に、コンクールなどを目指している学校では、「着やすい縫い方」は習えません。
お客様に喜んでいただくには、独立後も常に勉強が必要です。

学校選びに迷ったら。

仕立て屋【*ツキヒコ*】では、和裁士を目指す学生さんを応援しています。
修行先選びに迷ったら、ぜひお気軽にご相談ください。

いろいろな質問などもぜひお気軽に!
メッセージお待ちしております☆